第16回通常総会が終了いたしました。
2023年2月25日(土)
15時からNPO法人炭鉱の記憶推進事業団 第16回通常総会を開催いたしました。
当NPOとしては、昨年11月に急逝した吉岡前理事長の居ない初めての総会となってしまいました。また、今回はまだ新型コロナウイルス感染症の基準が変更になっていないため、総会議決権を持つ運営会員の皆様のみのご案内とさせていただきましたことをご容赦ください。
来年はぜひ、一般会員の皆様にも総会の傍聴や懇親会にご参加いただき、賑やかに開催できればと考えています。
総会の開会に先立ち、吉岡前理事長への黙祷を捧げ、その後、新理事長として平野からご挨拶をさせていただきました。
ちなみに司会は定番の酒井常務理事。
議長もお馴染みの松田運営会員と、できるだけいつもと変わらない布陣での総会。

1号議案の2022年度事業活動報告、2号議案の決算報告に続き、これまた定番の加藤監事からの監査報告。
原則、吉岡前理事長の居場所であった理事長職以外はほぼ変わらぬ見慣れた総会。しかし議事に対する参加者の前向きな質問や意見が続き、終わってみれば90分間にも及ぶ長い長い活気に満ちた総会となりました。
皆さん、新たなフェイズを迎えることとなった当NPOへの愛にあふれ、おかげさまで無事に新たな一歩を踏み出すことができたと感じます。本当にありがとうございました。
総会終了後は、こじんまりとではありますが、3年ぶりとなる石蔵での懇親会。
吉岡理事長のたくぎん総研時代の上司である、札幌学院大学の太田清澄名誉教授に乾杯のご挨拶をいただき懇親会がスタート。最初は若干堅苦しい雰囲気もありましたが、徐々に盛り上がり、最後は笑いに包まれながら、大橋副理事長の団結ガンバローで締め。
大いに楽しく希望に満ちた時間となりましたことをご報告いたします。
なお、総会議案は以下の通りです。
第1号議案 2022年度事業活動報告
第2号議案 2022年度決算報告
第3号議案 2023年度事業活動計画
第4号議案 2023年度活動予算
第5号議案 役員改選
全て原案の通り可決となりました。
新役員に関しては、総会終了後の理事会において、2022年12月18日に行われた臨時理事会で決定したまま変更なく継続となりました。任期は2年となりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
詳細は当NPOのwebサイト記載の通りです。
更にうれしい出来事として
太田清澄氏(札幌学院大学名誉教授)
島津忠裕氏(株式会社島津興業代表取締役社長)
の偉大な両名がNPO法人炭鉱の記憶推進事業団の顧問として就任いただくことが決まりましたことをご報告いたします。
非常に身に余る光栄なことと考えております。
吉岡前理事長が抜けてしまった大きな穴をふさぐには、我々だけではまだまだ力不足であるところへ、非常に大きなお力添えをいただくこととなります。
どうぞ引き続き、当NPOを宜しくお願い申し上げます。
NPO法人炭鉱の記憶推進事業団
理事長 平野義文
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銀の馬車道 鉱石の道①
先日、日本遺産認定地域の連携と交流事業の一環として、炭鉄港をPRするため、日本遺産認定の先輩である「銀の馬車道 鉱石の道」の、朝来市周辺へ行ってまいりました。
まず、「銀の馬車道」とは?
簡単に言うと…生野銀山と飾磨津(現姫路港)を結ぶ夢の道路!!約49キロを馬車道専用道として、鉱石や資材、物資などを運ぶためにつくられたのです。
では、「鉱石の道」とは??
生野銀山、神子畑鉱山(朝来市)、明延鉱山(養父市)この3か所に中瀬鉱山を加えたエリアの事で、近代化日本の鉱山開発がここから始まったのです!
北海道から飛行機を利用して行く場合、伊丹空港または神戸空港を使います。
私は今回、播但線に乗って銀の馬車道沿いを行きたいと思い、神戸便を使いました!
早速…
神戸空港からポートライナーに乗って景色を眺めていたら、
三ノ宮に着く直前、「はーい、ここチェック!見て!!」という天の声が…??

おー!
右側に「三井」の倉庫、左側に「三菱」の倉庫、その隣りに「住友」の倉庫が、きれいに並んでいる!!あー、これですね、天の声は

炭鉱ゆかりの財閥の大きな倉庫が並ぶ光景は壮観です…!!
姫路から播但線に乗って和田山に向かうまでの時間に、馬車道の発着地点である飾磨津(しかまづ)へ
一部しか見れませんでしたが、レンガ製倉庫や港湾護岸が残っています。
日本遺産の案内板もあります!
周辺を散策すると、風情のある場所や建物が結構見つけられます。
ぷらぷら歩き、大事です

ちょっと天気が良くなかったので、早めに播但線に乗ってのんびり旅~
進むにつれてローカルな景色が見えてきます。竹田駅とか、ステキですよ

和田山駅に到着し、ホテルへ向かおうとしたところ、、
またまた天の声が!「はーい、うしろ、見て!」と…。
振り返ると、赤レンガの倉庫が??
絶対、天の声がないと見ない…

何かわからなかったのですが、とりあえず写真だけ…。
後で確認すると明治時代の「赤レンガの機関庫」だそうです。歴史を感じますね。
近くまで行って見る事ができるようです。
さて翌日は「明延鉱山」へ…。
明治42年に錫鉱が発見され、昭和62年の閉山まで国内90%以上の錫を産出した日本一の錫鉱山!!
採掘された鉱石は比重の違いや浮力を利用して銅、亜鉛、錫、などと種類分けされ、製錬によって金属が取り出されます。そして純度を高めるため精錬され、使うものに加工されます。
錫は、はんだや食器などに使われますよ

こちら、明延鉱山探検坑道の入り口です。
見学には予約とガイドさんが必要です。確認してくださいね。
旧世谷通洞坑の一部を公開しています。
探検坑道の総延長は約650メートルですが、閉山までの坑道総延長は約550キロ!!
ヘルメットを装着して…
足元が悪いとの事で、長靴も貸していただけます。
ここに鉱脈がありますよ~と教えてくれます。
ガイドさんがいないとわからないし、坑道の中で迷子なりそうです

こうやって実際の現場を歩けるのはやっぱりすごい!迫力がある!
坑内には閉山まで使用されていた機械類、圧縮空気を送る鉄パイプなどがそのままの状態で展示されています。
こちらは坑道内の事務所あと。
日本酒を保管している「明壽蔵」として使用されています。
坑道内は温度が一定で光が入らないなど条件がいいので、長期熟成に適しているそう。
飲んでみたいですね~

閉山まで使用されていた「大寿立坑」
鉱山にあまり興味がないな~という方でも、坑道内を歩くだけでドキドキ体験になると思います

現場に行かないと味わえない感覚をぜひ体験してください!!
外に展示されているのは「明神電車」
鉱石運搬だけではなく、鉱山従業員や一般人の通勤電車として明延~神子畑間を運航していました。乗降者数を数えやすくするために乗車料金は1円なので、「1円電車」の愛称で親しまれていたのです。
期間によっては、この1円電車の乗車体験会もありますので、こちらも要チェック

坑道内を歩いた後には、「明延鉱山学習館」の中を見学します。
ここはかつて採鉱課事務所だったそう。
鉱夫の像!
大きな坑内模型もあります。
ガイドさんの説明を聞きながら…(空知の炭鉱と比べて考えます…)
他にも貴重な鉱石の数々、鉱山道具、写真などを展示しています。
坑道の出口にくるとホッとします。
実際に鉱山で働いていたひとたちも、外の光や空気を感じると、おかに出てきた~!という安堵感がするのでしょう。。
時間がゆるせば、第一浴場や協和会館、社宅など、他にも見学ポイント満載です。
次回はゆっくり歩いてみたい!
ここ明延鉱山で採掘された鉱石が運ばれるのが…
東洋一の選鉱場と言われた「神子畑選鉱場」みこばたせんこうじょう
山の斜面にどどーんと大きな建物がありました。現在は巨大な基礎部分と、左側の階段のようなものがインクラインの跡、が残ります。
神子畑選鉱場もかつては鉱山として繁栄していました。
銀と銅を採掘する鉱山として開拓され、生野銀山の支山として幕府の管理下にあった時代も。その後、三菱に払い下げられましたが、大正6年に閉山。。
その後、明延鉱山の鉱石を選鉱する大規模な選鉱場として生まれ変わりました

ろ過装置である、巨大なシックナーも残されています!
すぐ近くで見れるので、迫力すごすぎ!!
イベントの時は、入る事ができたり、ライトアップされたり。
その時は、全国各地からたくさんのひとが集まるそうです

夜中も稼働している様子は、不夜城と呼ばれていたそう。
こちらにも一円電車が置かれています。
インクライン(傾斜を利用してひとや物資を運搬するケーブルカー)の上まで上がれたら面白そうですね!そのような案もでているそうですが、実現には至っていないとか…
敷地にあるフランス人技師の住居跡(ムーセ旧居)は、かつての鉱山事務舎を移築したもので、選鉱場が稼働していた時の模型や写真を見る事ができます。
他にも「MIKOBATA」オリジナルのTシャツやステッカー、トートバックなど、ここでしか買えないグッズがいろいろあります!
少し車を走らせると…
日本に現存する最古の全鋳鉄製の橋があります。
これもぜひ見ておきたい!!
実際に渡る事も可能です

歴史ある建造物がたくさん残っていて見どころありすぎ…。
まずは、明延鉱山と神子畑選鉱場をご案内しました

次回は生野へ~

2/11のYouTubeを見る前に…
あっという間に「吉岡さんを偲ぶ会」から1ヶ月近くになります。。
1月14日は1月にしては気温が高く、少し雪が溶けて足元の悪い中でしたが、偲ぶ会をつつがなく執り行う事ができました。
2/11(土)13時からのYouTubeライブ「吉岡宏高さんの30年の活動を振り返る」番組の前に、当日の様子をブログで思い出していただき、配信をご覧(ご参加)くださいませ。




約500人のご参列の皆さま、
ご参列が叶わず、ご供花、弔電、献花代などをお送りくださった皆さま、
「偲ぶ会」ではありますが、多くの方のお気持ちのこもった、華やかな会場となりました。
実行委員メンバーは、早くから「偲ぶ会」に向けて準備しておりました。年末年始も挟んでいましたが、前日が四十九日にあたる事もあって、1月14日、土曜日、吉岡理事長を送る日としました。
実行委員会では、前日、当日のお手伝いに来ていただけるボランティアスタッフを募ったところ、50名以上のお申し出がありました。

他にも、音響、映像、司会、演奏、お弁当など、細かいところをご協力いただいたのも、皆さん、吉岡さんと縁のある方々。「NPOはなるべくお金をかけないように、やれることは自分たちでやる!」という吉岡式の、手作りの偲ぶ会となりました。

前日の設営も人数が多いので、広い会場での椅子並べやパーティション設置もあっという間。
会場の片側に、思い出ブースを作りました。
「幌内歩こう会」の頃や「NPO設立以降」「ドイツ」「石炭博物館」などテーマを決めての展示です。
ご参列の皆さま、ご覧いただきましたでしょうか??
それぞれの時期で、吉岡さんの活動がよくわかる展示となりました。
いよいよ当日

朝早くからお手伝いの方も加わってミーティング
実行委員となっていただいたお手伝いの方へのメッセージ「ご安全に!」
それぞれ役割分担で。。
受付担当の皆さん
駐車場チーム、寒い中、ありがとうございます。
午前中からお手伝いのメンバーには、ホテルサンプラザ後藤料理長特製の「吉岡さんとともに歩んだ皆様へ」弁当を用意。
中でも、にれのナポリタンは、実際のにれのレシピだとか…!吉岡さんは学生の頃から鉄板のナポリタンが好きだったそうです。(目玉焼きトッピングと食後のクリームソーダも)

こちらが思い出ブースです。
皆さま、見入ってくださっています!
たくさんのお供物やご供花
横の壁一面にズラーっと並びました。
いよいよ式が始まります。
この日が来てほしいような、来てほしくないような…
本当に本当なの??というご参列者も…。
きれいな祭壇に、いつも講師用のフライヤーに使うお気に入りプロフィール写真


厳かな雰囲気を感じつつ、式典が始まりました
平野理事長より式辞
このあと、4名の方から追悼の言葉をいただき、
話の内容に涙するひとも…

献花の際には、チェロの生演奏
とても美しい音色に、ここでもウルウルです…

ご参列の皆さま、お一人お一人に白いカーネーションを献花していただきました。
きっと吉岡さんも「おー!来てくれてありがとう!!」と言っている事でしょう…
献花が終わり、最後にお礼の言葉を‥
締めはいつもの「がんばろうー!がんばろうー!がんばろうー!」でした。
式典終了後の撤収にも多くの方が残っていただき、あっという間に作業を終えました。
そして吉岡さんから「おつかれさま ありがとう!」のメッセージ
「偲ぶ会」を行なっていても、そこにいるかのような、大きな声が聞こえてきそうな、そんな時間でした。。
皆さま、誠にありがとうございました。
当日の流れを画像でザッと紹介いたしましたが…
2/11(土)13時から、こちらをご覧ください↓↓
参加型の思い出トークライブを開催します!!
当日のこと、昔の話、伝えたかった言葉、何でもOKです。チャットでご参加お待ちしております。
御礼:「吉岡宏高さんを偲ぶ会」が無事に終了いたしました
令和5年1月14日 (土)13時より、当NPO法人の理事長であった「吉岡宏高さんを偲ぶ会」を開催いたしました。
偲ぶ会の運営主体は当NPOの役職員、会員様を始めとし、所縁のある皆様にお力添えを賜りながら実行委員会を構成し準備を進めてきました。当日は一同不慣れゆえ、種々失礼なこともあったかと思いますが、おかげさまで各界各層、遠方各地より多くの皆様にご参列いただき、心温まる式を開催することができました。
大変ご多用の中、ご参列いただきました皆様に心より感謝を申し上げます。
また、過分なるご献花料、ご供物、ご供花、メッセージ等賜りましたこと、ご遺族に成り代わり御礼申し上げます。
本来であれば拝眉の上、御礼を申し上げるところではありますが、略儀ながら本投稿にて御礼申し上げます。
各 位
謹啓 故吉岡宏高儀 偲ぶ会の開催に際し、ご多用中にもかかわらずご参列を賜り、且つ鄭重なるご厚志を賜りましたこと厚く御礼申し上げます。
故人は志半ばで旅立つこととなってしまいましたが、生前ご縁をいただきました皆様と紡いだ活動が 今後も末永く続いていくことを確信し、天より安心して見守ってくれていることと思います。
今後は、故人がお一人おひとりに託した想いを胸に、ともに地域発展のために尽力していけたらと考えております。どうかお力添えのほどよろしくお願い申し上げます。
本来であれば、早々拝眉の上お礼を申し上げるところではありますが略儀ながら書中を持ちまして御礼申し上げます。
謹白
令和五年一月十五日
岩見沢市一条西四丁目三
(NPO法人 炭鉱の記憶推進事業団)
吉岡宏高さんを偲ぶ会実行委員会
実行委員長 大橋二朗
副実行委員長 平野義文
*偲ぶ会の詳細につきましては、本ブログ別投稿にてご報告させていただく予定です。
「吉岡宏高さんを偲ぶ会」は明後日です。
NPO法人炭鉱の記憶推進事業団 前理事長、夕張市石炭博物館 前館長の、吉岡宏高さんを偲ぶ会は明後日1月14日(土)午後1時からとなります。
現時点での天気予報によると、14日の岩見沢は、雪のち曇り。最高気温-1℃、最低気温-3℃なので、大雪の心配はなさそうです。

当日の受付開始は12時からです。
会場の岩見沢駅東市民広場「イベントホール赤レンガ」のアクセスはこちらからどうぞ
会場内には故人ゆかりの品や写真などを展示しているブースがありますので、空いたお時間にご覧ください。
「偲ぶ会」について詳しくはこちらを再度ご確認くださいませ。
お車でお越しになる方、会場隣の東コミュニティ駐車場が満車となった場合、近隣の一般の駐車場へお願いいたします。(尚、指定駐車場や他の駐車場へのおすすめはございませんので、恐れ入りますがご自身でお探しくださいますようご了承願います)
※周辺MAP
会場周辺は、一方通行の道路も多いです。
どうぞ十分ご確認ください。
なお、偲ぶ会当日、そらち炭鉱の記憶マネジメントセンターは臨時休館となります。
マネジメントセンターへのお問い合わせは、本日または明日の、営業時間10時半~17時半の間に、お願いいたします。
ご参列の皆さまには、マスク着用と、入口での検温・手指消毒のご協力をお願いいたします。
ホール内は寒さも予想されます。コートなど着用のまま、会場内へお入り頂く事をおすすめします。
皆さまと一緒に吉岡さんの在りし日を偲び、思い出を語り合う、お別れの場とさせていただきたく存じます。
皆さまのご参列をお待ちしております。
吉岡宏高さんを偲ぶ会実行委員会
問い合わせ:そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター
TEL0126-24-9901