ぷらぷら歩き2022~室蘭~
お天気の良い日はぽかぽか陽気・・・
春が近づいてきましたね!
一冬越してしまいましたが、
2022年の最後のぷらぷら歩きがありました室蘭。
ブログでは前日にチャレンジャーが一人ぷらぷら歩きした様子を紹介したいと思います!
※当日の様子はガイドを務めた
仲嶋理事(室蘭観光協会事務局長)の解説で
事業団YouTubeからご覧いただけます!
室蘭駅から当日のルートとほぼ同じ中央町、札幌通りを歩きました。
1892(明治25)年に岩見沢ー室蘭間に開業した現在の室蘭本線。
1912(明治45)年に石炭積出設備の整備が進み海岸町に
三代目駅舎(現在の旧室蘭駅舎)が開業します。
1957(昭和32)年には全国の鉄道による石炭輸送量の17%!を占めていたんですね!!
当時の賑わいを思い、アーケードの看板を眺め歩きます。
まずは腹ごしらえでしょう



佇まいから目が離せなかった「すずや」へ。
この感じ、入らずにはいられません~
喫茶店の基本はナポリタン!?ナプキンもカワイイ・・・
美味しくいただきました

札幌通りは寄り道の宝庫



札幌と室蘭を結んだ札幌通りに沿ってかつての賑わいを存分に感じることができます。
日本一の坂。
この場所にあったお蕎麦屋さんの名前が由来なのだとか。
地図で見たときは何の日本一なんだろうと思いました

蕎麦屋のご主人は小樽で罪を犯し室蘭へ流れてきた
・・・?

という映画のような逸話も看板にはありました。
問屋街として栄えた海岸町2丁目の問屋坂。
石垣の上には石炭荷役を請け負った佐々木商店の佐々木市造氏の住宅があり、
立派な石垣の塀は関西から職人を呼び寄せて造ったもの。
お金と手間をかけた石垣。素敵さに2往復ほど

・・・景色もいいです~



他にも・・・
金沢商店跡、胆振室蘭郡役所跡
室蘭開港の地、トキカラモイ桟橋跡
などなど見所がたっくさんでした!
旧三菱合資会社室蘭出張所
鉄道の国有化を機に財閥の炭鉱開発が進み、
三井財閥は積み出しの拠点として小樽支店を開設しました。
その支店の出張所となったのがこの建物です。
むろらん100年建造保存会 代表理事の村田さんが「カードですか?」と
気さくにお話していただき、楽しい時間を過ごしました!
中の展示で気になったのはこの建物で体験できる12の素敵なこと
いくつか身に覚えありますでしょ?

大きくうなづいてしまいました
素敵なこと・・・です




次の目的地へ向かう途中には味わいたっぷりのラドン風呂

急こう配の坂道を息を切らして登った先には
北炭の旧役員住宅が残っています。
やはり役員は坂の上・・・なんですね~

モダンな丸窓がかわいいです


北炭は「北海道炭礦鉄道」から「北海道炭礦汽船」へ社名を改め、海運業を軸とするため
本社を岩見沢から室蘭へ移しました。
近くには北炭元専務の井上角五郎氏の別荘跡地に建てられた
旧北炭室蘭会員倶楽部もあります。
大切なお客様を迎える建物、北炭にとって室蘭は重要な場所だったのですね。
駅へ戻る際に気になるビルも数件ありました。
凝ったデザインの飾りが素敵なビル。
毛皮のお店だったようです。
さあ!夕食は 室蘭やきとり 一平 本店へ!
予約は三名から
とのことで開店前から並びました~

室蘭やきとりは豚肉と玉ねぎ!
この濃い~たれが高温の製鉄所で勤務する人々に好まれてきたんですね。
洋からしも外せない!?(からしが苦手で
からしなしでも美味しく頂きました!)

うずらは殻ごと!
焼きおにぎりはたっぷりのバターと

昼に坂を上ってみる工場の景色も室蘭ならでは!
と楽しかったのですが、夜の街中からみる夜景もかっこいい!
鉄と鉄道、港が楽しめる室蘭!!
まだまだ見どころがたくさんです~♪
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- [2023/03/30 12:16]
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銀の馬車道 鉱石の道②
先月の①に続きまして…(1ヶ月以上経過してしまいましたが)2023年2月20日ブログ記事
本日は生野銀山周辺をご案内したいと思います!
生野銀山は、1542年に銀鉱脈が発見され本格的な採掘が始まったという、とても長い歴史のある鉱山!!
信長、秀吉の直轄時代、家康が「銀山奉行」を設置したなど、佐渡金山、石見銀山と並び徳川幕府の財源的な存在だったそうです。
明治元年には初の官営鉱山となり、フランス人技師のコワニエが着任した事から、目覚ましい近代化を成し遂げました。
明治29年に三菱合資会社に払い下げられ、昭和48年に閉山。
現在は観光坑道として活用し、鉱山の歴史を伝える施設となっています。
さて、そんな鉱山のまちのグルメから…
ランチにいただいた「生野ハヤシライス」
私はオムハヤシをいただきました

なぜ生野の名物に??
生野鉱山でまちが賑わっていた頃、東京から赴任した鉱山職員の社宅から伝わった、都会のモダンな食文化の「ハヤシライス」。これがまちに広まっていったそうです。
子どももおとなも好きそうな、優しい味でした〜!!
ここ、生野銀山、生野のまちは朝来市の和田さんがご案内してくださいました。
空知には何度も来ていただいております!
マネジメントセンター石蔵で配信したオンラインLIVEに出演してくださった事も

金香瀬坑口。コワニエによるフランス式の石組で築造されたアーチ型
かっこいい坑口!
さぁ、観光坑道の内部は…
明延鉱山の坑道とは若干違い、明るい雰囲気が…
歩きやすい~
内部は整備されていてマネキンなどを使って紹介されています。
ここ生野銀山には、超スーパー地下アイドル「銀山ボーイズ」がいます!!
マネキンに名前がついていて、「ギンギラ銀山パラダイス」という歌やYoutube配信などもされています。銀山ボーイズの選抜総選挙とか、様々な企画があり、鉱山のかたいイメージを覆すような、テーマパークのような…若いひとにも楽しめるように考えられているのでしょうね。
※後で調べると…上の画像のマネキンは「NO15の薫くん」のようです

やはり、石炭層とは違い、硬い壁!!
鉱脈、わかりますか??
この底、すごく深いのです…。
スマホでも落としたら、もう諦めるしかありません

鉱脈に沿って、下から上に向かって、岩石を落としながら掘り進む方法をとっています。
こんな看板が目についてしまいます

立坑や巨大な巻き上げ機のドラムを目の前で見る事ができます。
ちなみに…
鉱脈はどのようにしてできるのか??ご存じでしょうか。
岩石のひびや断層などの割れ目に沿って、鉱物を含んだ(鉱液)が入り込み、鉱脈が形成されるのです

こちらは江戸時代の採掘再現ゾーン。
徐々に、手掘りから火薬を使った採鉱に変わっていきます。
夕張の石炭博物館の地下展示も同じように、、マネキン人形を使って、当時の採掘の様子を分かりやすく伝えています。
光が見えてきて、もうすぐおかに出まーす。
はい、出口に着きました~!
採掘した鉱石の種類は70種類以上に及ぶという生野銀山。
銅は直島製錬所へ→10円玉、電子部品やケーブルなどに
亜鉛は秋田製錬所→乾電池、亜鉛メッキなどに
歴史とロマンのあふれる、日本屈指の鉱山ですね…!
敷地内には鉱山資料館、吹屋資料館、生野銀山文化ミュージアム、露天掘り跡などありますので、じっくり見るのは時間がかなり必要です!
レストハウスやお土産コーナーも充実しています。
鉱山見学の後は、まちの様子を見にいきます

早速、見た事のないような石の壁が…。
これは、「カラミ石」といいます。
鉱石を製錬する時にでる不要な岩石(カス)が固まったものを「カラミ」といって、ブロック状に形成したものを「カラミ石」として、塀や階段や土台などに使っていたそうです。
なるほど~!ちょっと色がついていて、アートっぽい石ですね!!
こちらは生野クラブ
明治19年に鉱山経営者の邸宅として建築され、その後、迎賓館として使われていたそうです。
現在はこの建物を活用した事業などで利用できるそうですよ。
いいですね
展示やカフェなど、いろいろ利用できそうです。

瓦屋根の角に…
亀に乗った大黒様?恵比寿様??
縁起良さそうです

元々北海道の屋根に瓦はほとんど見ませんが…、このような瓦は初めて見ました!!
電柱に…
HITACHIのホンジュール??
黒電話の後に出てきたプッシュホンでしょうかね~?
まちなみがステキです!
トロッコ軌道の跡も絶景~

他にもまだまだ、志村喬記念館(旧生野鉱山職員宿舎甲7号)や生野まちづくり工房井筒屋(生野銀山の山師の旧邸)や、この辺りを散策するだけでも一日ほしい!!
翌日は「生野書院」へ…
生野町の歴史がわかる資料館で、明治初年の生野町絵図などを展示。
今回はなんとここで、炭鉄港PR展示やってます!!
生野で…、
この歴史ある建物で…、
炭鉄港のPR展示がやれるなんて…!!
ガラスケースの中には…
夕張石炭の歴史村オープン時に配られた、粉炭で作られた炭鉱マン人形!
上砂川炭鉱の水力採炭の模型、
幌内炭鉱マンの作った立坑、
実際に使っていたキャップライト!!
周りはぐるっと、炭鉄港を紹介するパネル展示
たくさんの地元の方が見入っていました。
誠にありがとうございます

生野書院のすぐ隣りにある生野マインホールでは、「銀の馬車道 鉱石の道」日本遺産5周年を記念するフォーラムが開催されました。
基調講演には、日本遺産といえばこの方!丁野朗さんが!
そして、この地区で日本遺産の活用に取り組んでいる方々がご登壇され、各地の紹介をしてくださいました。
「銀の馬車道 鉱石の道」や私たちが取り組んでいる北海道の「炭鉄港」など、我が国の文化と伝統を語るストーリーの日本遺産を、もっと多くの方に知っていただきたい…

人それぞれの見方、感じ方でいいと思います。
知れば、とっても奥深く、面白く、知識の広がりも生まれます。
まずは、関心を持ってみることからです

日本遺産をもっと輝かせるような活用をしていきたい…。
改めてそう感じた日々でした。。
- [2023/03/25 14:47]
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炭鉄港カードの配布は3月末まで!
人気の「炭鉄港カード」第2弾!!
現在配布中ですが、3月末でカードに在庫があっても配布終了となります。
マネジメントセンターでお渡ししている「炭鉱の記憶マネジメントセンター石蔵」のカードは、まだ在庫があります

既に在庫がなくなり配布終了しているカードもありますので、どうぞご注意ください。
こちらからご確認お願いします↓
残り1週間!
まだの方はどうぞお早めに~

- [2023/03/23 22:09]
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赤平で「がんがん祭り」ありますよ!!
このお祭り、楽しみにされてるファンが多いのです!
赤平がんがん鍋協議会主催「がんがん鍋祭り」
今年3月26日(日)4年ぶりに開催です!!

がんがん鍋は味の炭鉱遺産



かつて炭鉱長屋の石炭ストーブで、豚のホルモンや豆腐・野菜などを入れて
味噌ベースのスープで煮込んで食べていたホルモン鍋が、赤平の新名物として復活しました。
それが、昔懐かしいスタミナ料理「がんがん鍋」
炭鉱産業が栄えていた昭和20年頃、職場の同僚らがこの鍋を囲み、語り合い、励まし合いながら、日々の生活を送り、互いの信頼を深めていたそうです。
ストーブをガンガン焚いて、ガンガン煮込んで、ガンガン食べて、ガンガン語り、ガンガン働くという意味で、「がんがん鍋」
~赤平観光協会HPより~
お店によって味の違いがあるのでぜひ食べ比べてみて、お気に入りを探してください

3月26日は赤平へどうぞ~!
日時:令和5年3月26日(日)11:00~14:00
場所:AKABIRAベース前(赤平市幌岡町54)
当日チケット600円(2杯分)※前売りチケットは500円
あったかーいがんがん鍋で、
スタミナつけてがんがんガンバロ~!!
おまたせしました!第2回【炭鉄港検定】の申込みがスタートしました。
炭鉄港検定のご案内です!
なんと今回は検定と講演会の二本立て!
■検定:3月19日(日)13時~
■講演会(無料):同日15時~
の二本立てとなります。
■検定料金は一般3,000円/当NPO会員1,500円
■事前講習は3月7日よりYouTube配信です。
今年の出題も50問!
事前講習では、ほぼ出るところばかりが解説されるという超優しさあふれる展開になりそうです(基本は炭鉄港公式ガイドテキストから出題されます)。しかも事前講習は無料視聴の太っ腹!
検定受験者のみですが、炭鉄港公式ガイドテキストの無い方で希望者は、荷造送料として一般1,000円、NPO会員500円にてお送りいたします。(口座振り込みにて郵送します)
試験会場は昨年同様、岩見沢と室蘭の2会場!(講演会については室蘭会場はオンライン配信となりますことをご了承ください。)
詳細は画像をクリックし拡大してご覧ください。
今回の事前講習講師は当NPO常務理事で夕張市石炭博物館館長の石川が務めます。
エイヤっ!と一夜漬けでもYouTube講習を受けてもらえば、かなりの高得点も期待できるかも。
*事前講習を見ないと、間違いなく超難問だらけかと思います。
ぜひ腕試し&知の誘惑に誘われてください。
■検定の申込みはこちらから!
https://forms.gle/dGyd9TCVRUZ8WJXH7■3月7日からYouTubeにて事前講習公開です
https://www.youtube.com/@yamanokioku■講演会は事前申し込み不要&無料で参加できます。
「炭鉄港」謎解きと再出発
~知ってトクする動きと情報~
と題し、以下の4名が登壇します。
・小樽商科大学グローカル戦略推進センター客員研究員 高野宏康氏
・(一社)むろらん100年建造物保存会副代表理事 山田正樹氏
・夕張市石炭博物館館長(当NPO常務理事) 石川成昭
・NPO法人炭鉱の記憶推進事業団理事長 平野義文
となります。
どんな話になるかは聞いてみてのお楽しみ♪
ぜひ、炭鉄港を楽しんでいきましょう。
でも、どうせなら、検定も受けてみると良いかも♪
レッツチャレンジ!!
*今年はぷらぷらまち歩きなど各種NPO事業で会員特典を予定しています。これを機会にNPOの会員になっていただけるとお得かと思います。
現在、システムの都合によりインターネット上の入会申込みは休止していますが、事前にご連絡いただけけば、当日、会場受付で入会手続きを行い会員料金で受験が可能です。
〈H〉
- [2023/03/01 19:25]
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