ヤマの神様、大山祇神社の参拝 

愛媛県大三島の大山祇神社。ここは全国各地にある大山積神を祀る総本社で、山の神であるとともに、大海原の神、渡航の神、とされ、多くの炭鉱や鉱山などでも「ヤマの神」として祀られています。


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炭鉱跡地で活動しているNPOでは毎年この時期に前理事長が、各地で行われる炭鉱関連の催しや施設の安全と成功を祈願して、お札をいただいてきておりました。(記憶がはっきりしませんが…前理事長は2011年からは毎年参拝に行っていたと思います)

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今年は私北口が大山祇神社へ行って参りました。。


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まずは目を引く天然記念物の大きなクスノキ。
この日は晴天に恵まれ、緑の葉がとても美しかったです。そして神秘的でした。ここはパワースポットとも言われているようです。


神門を通り、神符授与所へ。
ここで、ご祈祷を申し込みます。木のお札を二体(マネジメントセンター用と石炭博物館用)と、いつものヘルメット守りもお願いしました。(自分用の御朱印と頼まれた御朱印も〜)


そして、、拝殿へ…
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厳かな空気の中で、ご祈祷を受けました。。
拝殿の中では椅子ではなく正座でした。歴史ある神社、昔のままのやり方のようです(ちょっとドキドキ
なので、玉串奉奠は正座の状態で手を伸ばし、本殿に向かって榊をお供えします。

そして、木のお札を二体と神棚に納めるお札を一体授かり、御神酒を盃に注いでいただきました。口にした後は白い紙に包んでお持ち帰り…。

どうぞ今年もお守りください…



その後、私は現地合流でご一緒させていただいた4名の皆さまと離れて、ちょっと時間をいただき、、境内にある「海事博物館」へ。
(こちらは宝物館拝観料とのセットで入館料1000円です)
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ここに、北海道の石炭が展示されていると聞いていたので、見ておきたかったのです!
海事博物館は昭和天皇の海洋生物語研究のためにご採取船「葉山丸」を記念して建てらてたそうで、大きなスクリューが入り口に置いてあります。

撮影禁止の館内に入ると、中央にどーんと葉山丸があります。
そして、壁面にはさまざまな展示物があるのですが…、すぐ右側に、大きな石炭!
平成5年 住友赤平炭鉱と書かれた、高さ70センチくらい?の大きな塊炭が、なんと二つ並んで置かれていました!!
後で聞いたのですが…、この塊炭は、現在、炭鉱遺産ガイダンス施設でガイドをされている元炭鉱マン、三上さんも輸送に関わっていたとか‥(車で?船で??何日かかって何名で??今度教えて頂こうと思います

見れた見れた〜と思っていたら、、
左側にはさらに大きい、1メートルくらい?3トンくらい?の石炭が二つ!!
一つは、昭和52年 三井芦別炭鉱
もう一つは、昭和54年 三菱南大夕張炭鉱 と、書かれてありました。
年代をみると、どの炭鉱も操業中で、炭鉱の継続と安全を祈願して奉納されたのでしょうね。

ちなみに2階にも、銅鉱山、金鉱山などから様々な鉱物が奉納され展示されているようで、なかなか見応えあって楽しいです(鉱山好きなら)!!
他には20センチくらいのサイズの石炭も沢山並んでいて、北海道関係では「平和坑」「太平洋炭礦」の塊炭もありましたよ!



つつがなく大山祇神社参拝を終えた後は、
この日の宿があるお隣の島、大久野島へ向かいました
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大三島からフェリーで15分くらいの近さです。


宿は1軒だけの「うさぎの島」として有名な島です。
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フツーにうさぎがたくさんいます
歩いているとエサをねだりに寄ってきて2本足で「ちょうだい」のポーズ。(可愛い姿をよく知っているらしい)エサを持っていないとわかると、さーっといなくなります。

今年はうさぎ年でもあり、日帰り可能で気軽に上陸できる島なので、家族連れやしまなみ海道をサイクリングで楽しむ海外の観光客などの姿も多かったです。


ただこの島、かつては毒ガスを製造していた島で、悲しい歴史があるのです
地図から消された時期もあったそう。。

資料館もありますので、興味のある方はぜひどうぞ。
当時の遺構もたくさん見る事ができます。
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貯蔵庫跡や

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火薬庫跡…

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砲台跡…

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発電所跡なども…

かわいいうさぎが自由に走り回り、子供たちの笑い声の聞こえるこの島が、
実は過去にあった悲しい戦争の歴史を伝える島でもあるという正反対な雰囲気が、なんとも不思議な気持ちになります。。
機会があったらこちらもぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。


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瀬戸内海の夕暮れを見ながら、、
一番の目的であった「大山祇神社参拝」を無事に終え、今後の安全を願っていました。

皆さまもどうぞ「ご安全に!」お過ごしください。。


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