夕張市石炭博物館は今季の営業を終了しました
11月8日で夕張市石炭博物館の営業は終了いたしました。
コロナ自粛の期間もありましたが、ご来館の皆さま、誠にありがとうございました。
最終日8日の夕張は気持ちの良い、いい天気でした!!
(翌日、あんなに雪が積もるとも思わず…
)

博物館内では懐かしの石炭ストーブがお出迎えです。
暖かい、火のぬくもりと石炭の匂い〜
よーく見てみると、このストーブには「特許 フジキストーブ」と書いてあります。
フジキ式



ちょっと気になり調べてみると…
北見の藤木商会で発明されたフジキ式貯炭ストーブのよう。粉炭や沈粉を使っていたそうです。
前方に石炭をくべて、後ろは熱でお湯を沸かしたり鍋を置いて料理をしたり。
北見市の広報誌によると…藤木松右衛門という島根出身の方が発明したそうで、この方はルンペンストーブも発明したそう。
ルンペンストーブは藤木松右衛門が夕張の炭鉱で働いていた時に、寒い冬、疲れた仲間達が宿舎でゴロ寝している間も燃え続けるようにと考えて作った「塊炭ストーブ」が原型で、使いやすく改良されたものだそうですよ。
1階BANホールでの企画展示、「炭鉱の電気力」見ていただきましたか??
清水沢火力発電所にあった大理石の操作盤や機械類、写真家の風間健介さんが撮影した写真などを展示しました!!
外に出ると…
坂市太郎が発見した石炭の大露頭「夕張24尺層」がはっきり、間近で見学できるようになっていました。
この大露頭は日本遺産「炭鉄港」の構成文化財です。
24尺は(6、8、10尺の石炭層の合計で、約7メートルあります。
そしてこちらも炭鉄港の構成文化財「採炭救国坑夫の像」
坑夫の像も近くで見る事ができるようになっていました。
しかもすっかりきれいに修復されていました



これから冬に向かうため、足場はそのままのようです。
こちらは当時の貴重な写真↓↓
坑夫の像のモデルとなったのは、当時の北炭夕張鉱業所所長であった竹鶴可文さん。
余市のニッカウィスキーの創業者、竹鶴政孝(マッサン)のお兄さんなのです。
*この写真とハガキは竹鶴可文さんのお孫さんにご寄贈いただきました。
現在は博物館が冬季休館となっておりますので、見る事はできません。
申し訳ありませんが、来春までお待ちくださいませ…

尚、20名様以上の団体は1ヶ月前までの予約制で博物館の見学ができますので、ご相談下さい。
詳しくは夕張市石炭博物館HPへどうそ→ https://coal-yubari.jp
ちなみに…
閉館の翌日の9日には、石炭博物館と、鹿児島、空知の学校を繋いでオンライン授業がありました。
吉岡館長が博物館の説明するライブ映像をこどもたちが見ました。
最後には質問コーナーや、それぞれ空知と鹿児島のお菓子を送って食べたりなど、楽しく交流していました。
「炭鉄港」によってこのように空知と鹿児島の小中学校と、オンライン授業で繋がるなんて…
すごいなぁ…と思うばかりです…

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